兵庫県の病院で、25歳の医師が自殺したのは、長時間労働や業務の心理的負担で精神障害を発症したことが原因だったとして、遺族が同市を相手取り、約1億3000万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴したことが紹介されています。
人生の多くを勉強に捧げ、医師として将来を期待されていたであろう優秀な若い男性医師。
夢や希望を託し、教育に力を惜しまず大事に育て、自らも必死で働きながらここまで育てあげた我が子を急に失うことになったご両親。
将来を期待しながらも、今の時期を乗り越えてもらって一人前の医師に育ってもらいたいと思っていたであろう病院。
そのほか、この男性医師をしる多くの友人や恩師や知り合いの方も、大変なショックと悲しみの中にあるものと思われます。
この病院側が実際にどうであったのかは、この記事からはわかりません。
しかし、大企業はもちろん中小企業の経営者や管理者でさえも、過重労働を軽視していること、特にメンタルヘルスケアを含む安全配慮義務に理解がなさすぎることはないでしょうか。
カウンセラーを配置して、日ごろから労働者のメンタルケアに気を配ることで、少しでも早く、何かサインをキャッチできていたら、何か対策ができたかもしれません。少なくとも、「何もしていなかった」という最悪の事実だけは避けられたはずです。
お亡くなりになった男性医師に心からの冥福をお祈りします。
そして、少しでも日本中の会社で、メンタルヘルスケアへの取り組みが広がり、やがて当たり前になることで、こうした悲惨な出来事が減ることを祈ってやみません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/599ec956c3cc559ca7ba6b662e0b7dae8f6f839d